銀行系のカードローンのサービスは昨今大きく向上しています。最短即日融資、保証人担保不要、最短30分のスピード審査などは、消費者金融のカードローンで発展したサービスです。銀行が消費者金融との提携を進めていった結果、そのノウハウを吸収していきました。今や消費者金融と銀行のカードローンのサービスの質は、その差が縮まってきています。
サービスが同等になれば、比較基準となるのは金利になってきます。銀行に比べると消費者金融の金利は高めに設定されているので、カードローンのサービスは銀行が有利に見えます。
しかし、消費者金融のカードローンには消費者金融ならではの、利用しないとわからない独自のメリットがあります。
消費者金融のメリットを聞くと、多くの人が審査の通りやすさを挙げるでしょう。確かに金利の低い銀行に比べると、消費者金融の方が審査の基準は低くなります。しかし、消費者金融のメリットは、単純な審査の通りやすさだけではありません。
通常カードローンの借入れや返済は、ATMなどで行います。消費者金融では提携ATMの数が多いので、至る所で借入れや返済が行えます。銀行と比べても、使い勝手の良さという点では消費者金融の方が優れています。
また、意外と知られていない点ですが、銀行のカードローンは返済額が高めに設定されています。特に少額のカードローン利用においてその差は顕著です。
金利は銀行の方が低いのですが、銀行によっては少額のキャッシングでも毎月の返済額は高額になります。その点、消費者金融では毎月の返済額が少ないので、毎月の返済計画は無理なく立てることができます。
返済額以上の金額を払っても問題はないので、消費者金融の方が自由に計画を立てられるといえます。
例えば同じ10万円を借入れしたとして、銀行A社では毎月10,000円の返済が必要で、消費者金融B社では毎月3,000円の返済が可能だとします。A社では3,000円の返済は不可ですが、B社で10,000円の返済をするのは可能です。自分に合った返済計画を立てられるのはB社になります。
自由度の高い消費者金融ですが、デメリットもあります。金利が高めに設定されているのに加えて、毎月の支払額が低めに設定されているので、完済時の支払い総額は多めになりがちです。無理なく返済できる反面、払う利息が多くなるのは、消費者金融のデメリットといえます。