カードローンで毎月返済するお金は、二通りに振り分けられます。利息分と元金の返済です。返済する金額が大きければ、それだけ元金の返済に充てられる金額が大きくなります。元金が大きく減れば、次回の利息もそれだけ減ります。大きく返済できるのであれば、それに越したことはありません。
極端な話、借りたお金を翌日に一括で完済するとします。カードローンの上限金利は20%と貸金業法で定められています。
現在、20%の金利設定のカードローンはごく一部を除いてはありませんので、仮に100万円までの上限金利である18%のカードローンで80万円借入れしたとします。翌日に完済した場合の利息は394円です。80万円借りてもすぐに返済すれば、たったこれだけの利息しかかかりません。短期返済には大きなメリットがあるのです。
例えば3万円借入れをしたとして、では翌月に3万円プラス利息分を返済してくださいと言われることはまずありません。理由は単純で、これではカードローン会社側に全く利益が出ないからです。
利息は売上になりますが、イコール利益とはなりません。人件費などの経費がかかるので、あまりに利息が少なければ赤字になってしまいます。
これを踏まえて考えると、カードローンにおいての優良顧客は長期返済で頻繁に借入れを行ってくれる人です。無理のない返済計画はこちらにとってもメリットがありますが、本当は借りた後は即完済が最もお得な利用法なのです。
カードローンを通常返済した場合、完済までは意外と日数がかかります。しかし、利息を抑えたいのであれば短期で返済すべきです。利息は日割り計算で算出されるので、返済が1日ずれるだけでも払う利息は変わってきます。
借入れしたお金を短期で完済する方法はそれ程難しくはありません。カードローンには繰上げ返済という返済方法があります。通常の返済日とは別に、追加で返済を行えます。繰上げ返済は、早く完済したい人や利息を少なくしたい人に向いています。例えばボーナスが入った時や臨時収入が入った時に、そのお金を返済に回せば、完済までの期間を一気に縮めることができます。
ただし繰上げ返済にもデメリットはあります。通常の返済日の他に返済をするので、負担が大きくなってしまいます。返済を早めるために無理をし過ぎて、通常の返済日にお金を振り込めないという羽目になれば意味がありません。