節約はもちろん大切で、必要です。
しかしどんなに頑張っても必要に応じて支出はしなければならず、
頑張っても頑張っても報われない思いに挫けそうになってしまうこともあります。
その気持ちが時には、自分へのご褒美という名のもとに外食や洋服などの散財に向かわせることもあります。
節約の毎日が辛くなった時は、そもそも何故節約をしているのか。
今の収入にこの暮らしは見合っているのか。
きちんと向き合う必要がありそうです。
【1】『足るを知る』とは
人間の欲望にはキリがありません。
どんなに周りからは恵まれた生活をしているように見えたとしても、
本人が満たされない気持ちを抱えていれば、そこに幸福感はありません。
自分の身の丈にあったところで満足できること。
今の自分は何を持っているのかをきちんと理解でき、そのことに満足できること。
それが『足るを知る』です。
【2】身の丈を知るためには
まずは自分の家の中を見渡してみましょう。
勢いで買ったけど似合わなくて来ていない洋服。
流行に乗って手に入れたけど使い方が分からない調理器具。
月に1回も行けていないフィットネスクラブの会員権。
読む時間が全く取れないけど購読している経済新聞。
他にも、一度読んだきりで数年経過しているマンガ雑誌が本棚を占めていたり、
アプリの月額使用料が延々引き落としされているけど今は全く使っていない・・・。
そんなことはないでしょうか。
これらは全て、今のあなたには使いこなせていない物です。
もしかすると将来的には必要となるかも知れません。
でも、必要となった時に手に入れても良かったはずです。
仮にセールで安く手に入れたとしても使いこなせていないのなら、
年数を経て価値が下がっていくことを考えると必ずしも得とは言えません。
【3】手放した先に見えるもの
何が必要かを知るためには、今ある物を要不要に選別する必要があります。
捨てる、フリーマーケットやネットオークションに出品する。
人に譲るなどの手段により手放してみてください。
どうしても未練が残る場合には段ボール箱に入れてクローゼットの奥にしまってください。
その際には整理した年月日を記入すること。
1年経ってその箱を一度も開けることがなければその時は処分しましょう。
そうして不要な物をそぎ落とした状態。それが今のあなたにとって必要な物です。
これだけで十分だったんだ、と気付くことになると思います。
一度この経験をすることで自分の軸を確認することが出来ます。
新しい物を購入したり買い替えたりする時にも、現状で足りていることを認識した上で購入することで、
衝動買いや見栄や周囲の価値観に流されての購入を防ぐことが出来ます。
『足るを知る』今あるもので十分であることを知り現状に満足することで、
満たされない気持ちをお金で解決しようという思いは和らぎ、その不足感はお金では解決しないことを知るはずです。